娘が教えてくれたこと

私は現在20歳です。母子家庭である我が家は相当苦しかったはずなのですが、奨学金で行くという約束で大学に進学をさせてもらうことができ2014年4月から晴れて女子大生となりました。

それまで地方に住んでいたため、通学のため家族で引越し東京へ。しかし、毎日の生活は想像以上に厳しいものでした。

社会保険に入っていた母は、引っ越してから職を見つけるまでの間失業保険の手当てがありました。しかし貰うためにはもちろん「仕事をしていない」という事実が必要で、役所からのすすめでしばらくは短期のアルバイトなどをちょこちょことやりながら失業保険で生計をたてていました。

中学生の弟がいることもあり、自分のことはすべて自分自身でまかなわなければならずさらに光熱費などの立替もしていたため、学費の分の奨学金とそれまでのアルバイト代だけではやっていけずアルバイトを掛け持ちするようになりました。

授業も出席単位を落とさない程度に休んでバイトに当てたりしてはいましたが、給料日前になってくると通学するためのバス代がなく学校に行けない、なんていうことも・・・。

それでも仕事をせずにいる母と好き勝手に遊んでいる弟を見て精神的にもきつく、もともと母との距離感がどうしても苦手で関わることも嫌気が差していたためいっそ大学を辞めて家出をしてしまおうと考えました。

母も仕事を始め、安定してきた大学2年の春、そのために準備を進めていたところ妊娠していることがわかりました。

そのこと自体はとても嬉しかったものの、正直絶望感もありました。しかしこのタイミングなのはきっと何か意味があるのだろうと考え、相手も学生ということもあり互いの家族に問い詰められながらも産む決断をしました

。3ヶ月ごろまでの暮らしは本当に厳しいものでした。体力も周囲からの圧も何もかもが重く、いっそ流産してしまえば・・・と思ってしまったことも何度もありました。

しかしその後、母子手帳をもらい安定期に入ったころから母との関係が少しずつ改善していきました。

事実を受け、私が幸せならばそれでいいと言って協力してくれるようになりました。また、妊娠したことで家にいる時間が増えコミュニケーションをとる時間が増えたこともあり、これまでの母の苦労を少しずつ知ることができました。

どんなに大変だっただろうかと思うと、それまで自分が母にしていたことが申し訳なくなり心から母に感謝をすることができるようになりました。

現在、妊娠31週です。おなかの子は女の子とのことでした。それまでどん底と感じていた生活でしたが、この子がおなかに来てくれてわかったことがたくさんありました。大好きな母のように、強くて子供思いの素敵な母親になりたいと思っています。